7月の変化

2016年7月25日(月)

誕生日だが、前日に誕生日祝いとしてお伊勢参りを済ませていたので、すでに「祭りのあと」感が漂っていて、特別なこともなく仕事をしていた。

とはいえ今年はなんと干支も3周目である。節目でもあるので、近況を記録しておく。

この7月、昨年から準備してきたNPO法人「場所と物語」が、長い手続きを経て設立された。東京R不動産Open Aの馬場正尊さんと株式会社ロフトワークの林千晶さんを発起人として始まった組織である。
メンバーは経営者が多く理事長になれる人間がいなかったため、建築・不動産とアートのあいだを自由にふらふらしている私が「理事長に」と呼ばれたのが昨年の秋。その時はまだ組織も別の名前だったが、その後、私が自分の活動テーマとして使ってきた「場所と物語」という言葉がそのまま使われることになった。

では、いったい何をするNPOなのか?「滞在」という手法を使って、ある土地なり建物なりの「場所性」を引き出す実験、リサーチ・研究を行うアートNPOである。という説明もまだ便宜的なもので、1年目は実践と言語化を両輪で進める…というか、実際は片輪ずつ交互に進めて、道端の溝すれすれを何とか走り抜ける感じになりそうだ。予定調和でないだけ、楽しい。

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もうひとつ、横浜・伊勢佐木町で準備してきたクリエイティブスペース『The CAVE』がいよいよ本格的に動き出した。というのは運営会社として設立した株式会社The CAVE(私は取締役のひとり)が登記でき、金融機関の融資が下り、物件オーナーさんとの契約も締結できた、という意味だ。まだまだ調整することが多く工事予定も流動的とはいえ、ここまで来れたのは99パーセントくらい他のメンバーたちのおかげで、頭が上がらない。

そして7月12日から、株式会社ロフトワークで社員として働き始めた。週3日だけ道玄坂上のオフィスにいる。これまでフリーランスの劇作家としてやってきた建築・不動産関連のプロジェクトや、地方や海外でのアートプロジェクトや滞在制作も続けていく。というか、会社の名刺に書かれている肩書は「劇作家」である。

いろいろ思うところがあるので、この話は落ち着いたらゆっくり書きたいと思う。

社員ブログというのがあって、メンバーは誰でもいつでも自由に書ける。入社してすぐに書いた記事があるので、ここに貼り付けておく。上記のような経緯はまったく書いていないけど、「ロフトワーク」という会社がどんな場所か、ということは少し分かってもらえると思う。

「みんながピアノを弾いていても、私はドラムを叩いていたい」

私は「人生は時間と空間だ」という、とても素朴な感覚を抱いている。それはつまり有限な時間と空間を何に使うか、という選択の連続を意味する。これだけ居場所が増えるということは、同時に何かを捨てなければならないわけで、何か水槽の水をそっくり入れ替えたような、慣れない感覚はある。

ただ私はあまり決断力がないため、変わらなければならない時に変わることができず、環境の方から強制的に大幅変更を迫られることの方が多い。それを受け入れる「積極的受容性」みたいなものは、わりと鍛えられてきたかもしれない。流されるとなったら、思いきって流されないと溺れるのだ。
できればフィリピンの友人たちのように、大笑いしながら流されていけたらいいのだけど、そこはまだまだ修行が足りない。

あ、ペピン結構設計は、これまで通りにやっていきます。

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