フィリピン日記 20160521

img_1396.jpg

2016年5月21日(土)

今日は、AninoのTetaがKarilyo(Aninoがサポートしている学生の影絵劇団)による公開ワークショップ@The Musem of Contemporary Art and Design (MCAD)。朝8時にJKの家に集合し、通訳のKei君、JKの代理・Aaronとともにタクシーでタフトへ。

昨晩遅くまでテレビの仕事だったJKは珍しく体調を崩してしまったようで、咳き込んでいた。私も今朝から同じような症状。急に雨が増えて湿度が高くなったせいかもしれない。昨晩はホテルの壁も結露していた。

ワークショップは昼食をはさんで朝10時〜午後4時までの長丁場。ACAYからは、いつもの女の子たちに加えて“second chance”というプログラムで支援している男の子たちも合わせて、20人近くが来てくれた。
一般枠の参加者(15歳前後のハイスクール生や小学生など)も入れて30人くらい?Karilyoの学生たちもいたので、室内に若いエネルギーが充満している。

プログラムは以下の通り。ちなみに「パペット」は人形劇でいう人形、影絵の場合は影のもとになる物体のことを人型に限らず「パペット」と呼ぶ。

1.  Aninoの影絵上映&「影絵って何?」という簡単な紹介
2. 曼荼羅をつくる:何回か折った紙に切れ目を入れて模様遊び
―昼食―
3. SELF-“P”(puppet) をつくる:自分自身のパペットをつくる
4. 曼荼羅とSEL-Pを重ねた影絵を見せながら自己紹介
5. Karikyoによる影絵作品の上映

 

自分の作ったパペットをOHPに乗っけて、そこにまた別の人が自分のパペットを重ねていく。新しいパペットが入ってきたら古いパペットは場をゆずる。ただそれだけなので、組み合わせによって時たま(作った人にとっても)予想外の絵が生まれる。

SEL-Pと曼荼羅を合わせた自己紹介では、Karilyoの子たちが即興で指や水を使った演出を加えてくれた。ACAYの子たちはやっぱり「いいこと」を言いやすい傾向が気になったが、男女問わず凝った影絵をつくる子たちが多く、モチーフや構図もさまざまで、手先が器用だなと思った。

でもお互いの(質も内容もぜんぜん違う)影絵が組み合わさって予想外の絵が生まれる偶然性のほうが、自分としては好み。

この美術館はDe La Salle – College of Saint Benilde(聖ベニルド大学)という私立大学併設。昼食は最上階にある学食でとった。広々して、都会的な雰囲気。フードコートのような感じでいくつかの店舗が並んでいて、フィリピン料理や韓国料理の定食、コーヒーやマフィン、スナックなどもある。

この大学はホテルを持っていて、内装や建築学科の学生、サービスを観光学科の学生等に課題として学ばせるらしい。お金持ちなのだ。PHSA出身でこの学校に通いながらKarilyoに参加しているAaronの同級生にも何人か会った。彼らも影絵に(主に参加者の影絵づくりサポートとして)参加してくれるという。

終了後、同じグループで参加した子たち(ハイスクール=中学生くらいの子と、小学生2人)、ACAYから来た女の子・男の子たちと一緒に記念撮影。隣の美男子はこのブログにもよく出てくる、主にタガログ語の通訳をしてくれるKei君。

帰りのタクシーでは、疲れ果てて全員爆睡。JKの家に帰り着いてもくたくたで、居間のソファで昼寝。JKは体調がひどくなり、テレビの仕事をキャンセルしたらしい。みんなそろそろ疲れが出てくるタイミングなのだろう。

20時からCatch272 (Bobo)というバーでTetaと打合せの約束があったので、19時頃からカフェTHEO’Sで準備。今日のワークショップを踏まえ、プランを練り直す。
Catch272はもともとTeacher’s Villageの住宅街にあった、アーティストたちが集まるサロン的な隠れ家バーだったが、周囲から騒音の苦情があって今の場所に移転したとKei君が教えてくれた。

今日のワークショップの感想を交えつつ、Tetaと打合せ。改めて「死」というテーマを諦めたくないこと、参加者に与える影絵のテーマを複数用意する、という案を伝える。ワークの時にコーヒーとクッキーを用意したい、と話したところからお葬式の話題になり(フィリピンの葬式では一晩中起きているためコーヒーとクッキーが振る舞われる。クッキーは独特の巨大バスケットに入ったもので、見た瞬間にフィリピン人は葬式を連想する)、お葬式っぽい演出を空間に取り入れることに。

食べ物を用意したいと考えたのは、そもそも「カジュアルに進めたい」という理由と、複数の人から「フィリピンの人は招かれた先に食べ物があるかどうかをとても気にする」と教えてもらったからだった。実際「ランチはあるのか、持参するのか」と訊かれたり、ワークショップが終わったら食事が用意されていたりした。

バギオの山岳地帯で小学校を回った時、一日に何度もあった「コーヒーブレイク」がとても好きだった。みんながありったけの食べ物を持ち寄る様子も印象的だった。時間制限があるのでどうなるかわからないが、できたらあんな雰囲気でやりたい。

途中から合流してもらったDibaynはミュージシャンで、このバーの経営者の一人でもある。即興で音楽をつくるとか、ワークの最中に録音した音を使うとか、ぼんやりイメージしていた案が彼女の口から出てくる。しかも、ACAYの子たちと事前にワークショップをしたい、と申し出てくれた。ちょうど今週末の土曜をおさえてあったので、その場で決定。

来週の私のタスクは、なるべくいろいろなコミュニティの人を集めること、参加者の数をフィックスさせること、本番の流れを設計すること。通りまで見送りに出てきてくれたTetaが、「なんか…全部うまくいきそうだね!」と笑った。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です