フィリピン日記 20160511

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2016年5月11日(水)

前日のFarewell Beerでビールを飲み過ぎてひどくお腹を壊し、Yukoさんの見送りには行けなかった。夕方までは階下のカフェで仕事をし、夕方涼しくなってからコインランドリーへ。Mainhawa通りに一年ほど前にできたというが、今まで気が付かなかった。フィリピン大学が近いせいか、学生らしき若い人が多い。この前ポスターで見た7.5ペソ/キロというのは最大容量の洗濯物の場合で、私が普段持ち込む量ではコスパが悪すぎた。ただし1時間程度で乾燥まで終わるし、ショップ内に超良好なWi-Fiが飛んでいるので待ちながら仕事ができる。洗濯が終わるのを待ちながら、ACAYワークショップのプログラム案をつくった。

この日は午後9時半から、LourraineがACAYについてオリエンテーションをしてくれる予定。彼女はフィリピン大学の修士課程でソーシャルワークを研究しているので、彼女の授業終了後、という約束だった。
予想はしていたことだが、直前になって「授業が押して9時半に到着できない」というメールが届く。結局、10時半にKei君、JKと一緒にACAYの家へ。

以前も書いた通り、ACAYは虐待やネグレクト、ストリートチルドレンといった環境から救出された少女たちを支援している。他にも、犯罪を犯した少年たちの社会復帰を支援するSecond Chanceというプログラムや、彼らの家族を支援するプログラム、AETA(アエタ、非差別・貧困層の先住民族)を支援するプログラムなどがある。フランスから来た修道女が立ち上げたNGOなので、フランスにも拠点がある。

私たちが注意すべきこととしては、彼女らから何か物をねだられた時は必ずソーシャルワーカーを通すこと、彼女たちが過去に経験したことには触れないこと。
彼女たちのあいだにも「一緒に暮らしている女の子同士で、過去の体験について訊いたり話したりしてはいけない」というルールが課せられている。お互いのプライバシーを守ること(話を聞いた側が外で話してしまう可能性がある)、たとえば年長の女の子が年下の女の子に偏った(誤った)アドバイスをしてしまうことを防ぐ、といった理由がある。

いま考えているワークショップ案を説明すると、Lourraineも喜んで賛成してくれた。彼女たちは仲間の前で自分の考えを話すことには慣れているか、といった質問をした後、Lourraineがこの仕事をする上で大切にしていることは何か、と訊いてみた。

彼女は照れながら、昔からこういう活動に関心を持っていたこと。マカティでバリバリ働いていた時にACAYを知り、すぐ仕事を辞めて転職したこと。その時、迷いはなかったこと。仕事のうえではただ彼女たちと一緒に幸せになろうと思っていること、を話してくれた。
余談ながら、こういう時のフィリピンの人の、照れたり謙遜したりする仕草は日本人と似ていて親しみが湧く。

ACAYの家をでる頃には午後11時を回っていた。Lourraineはまだ打合せがあり、それを済ませてから自宅に帰るという。夜型というのを抜きにしても、みんなよく働くなー…と感心する。

Lourraineからフィードバックをもらえたことで、ワークショップの方向性はだいぶ見えてきた。JKも、演劇的なアクティビティが必要なら言ってね、と言ってくれた。英語があまり得意でない女の子たちだから、アイスブレイクにはタガログを話せるJKの方がいいだろう。私が帰った後も、KARNABALやSipatとしてACAYとは関わり続けたいと言っていたので、その伏線としても悪くない。

日本でやっているプロジェクトもこのプロジェクトも、私の役割は席をつくることなのかもなと思う。ねじ込んで、席をつくって、いなくなる。空席ができるので、誰かが座る。できたら透明人間みたいでいたい。何もしない、何も役に立たない、空っぽな中心でいたい。この国にいると、そんな考えもロマンチックすぎて時々うんざりするのだけれど。

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